患者向け病院アプリ「MyHospital」 コンセプトは“おもてなし”

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2016.12.27 Tue. 

2014年に救急医療アプリ「Join」、2015年に救命・救急補助スマートフォンアプリ「MySOS」をリリースした株式会社アルムが、東京慈恵会医科大学(以下、慈恵医大)との共同プレス発表会にて、患者向け病院アプリ「MyHospital」を発表した。

「MyHospital」が目指すのは、患者への“おもてなし”。必要な個人情報をアプリに登録しておくことで、診察券がなくても受診ができたり、オンライン会計などが利用できる。特に、慈恵医大附属病院(本院)のような大病院では会計だけでも待ち時間が長くなることが多い。「MyHospital」を利用すれば、診察後にオンライン会計を選択するだけで、自動的に決済が完了する。また、カード情報はアプリ上に残らずセキュリティ面も安心だ。アプリ利用料は無料を予定している。

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「MyHospital」のトップ画面イメージ。診察券や会計、処方せん、院内ナビ、マイカルテなど効率的な病院受診を可能にするメニューが揃っている。
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オンライン会計が完了すると、スマートフォンにプッシュ通知が届く。

さらに、処方箋を自宅近くの指定した薬局に送信する機能や、診察や手続きの進捗状況の確認ができたりと、キャッシュレス、ストレスレスな仕組みで患者をサポートする。

また、「MyHospital」は救命・救急補助スマートフォンアプリ「MySOS」と連携しているため、病院内はもとより、病院の外でも使える機能もある。例えば、救命コール。救急のトラブルがあった場合、コールを鳴らせばその近くにいる医師などに救援依頼ができる(レスキュー側は事前登録が必要)。これはマラソン大会などで活用実績があり、現在慈恵医大の救急部と協力して新たな機能の開発を進めている。

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救命コールの使用イメージ。近くにいる医師などに救援依頼を行い、指示を仰ぐことができる。

「マイカルテ」機能は、医療機関を横断して使えるサービス。画像を含むさまざまな検査結果をデジタルで取り込むことが可能で、効率的な診察が期待できる。

CTやMRIの画像も格納可能
CTやMRIの画像も格納可能

「MyHospital」は、現在今年度中の導入に向けて慈恵医大で検討を行っている。電子処方箋への対応については、処方箋を受け取る薬局が電子処方箋システムを導入していることが条件となってくる。「まずはインフラを整えるところから慈恵医大が中心となって推進していく」(慈恵医大先端医療情報技術研究講座 高尾准教授)

文・ふるたゆうこ