もう大学病院内で迷わない。医療×IoTが提供するホスピタリティ「院内ナビゲーションシステム」

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2017.01.10 Tue. 

株式会社ジェナと東京慈恵会医科大学(以下、慈恵医大)が共同で開発している「院内ナビゲーションシステム」が、先月、共同プレス会にて発表された。

株式会社ジェナはUI/UX(ユーザーインターフェースやユーザー体験)にこだわり、法人向けに様々なアプリ開発を行っているベンチャー企業。IT、IoT、AIが医療現場でどのようなホスピタリティを提供することができるのか、国内でも有数のICT推進医療機関である慈恵医大の協力のもと本システムの開発を進めてきた。今回のプレス発表では相棒のPepperくんも参加し、デモンストレーションを行った。

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Pepperくんも白衣を着て登場!

株式会社ジェナの「院内ナビゲーションシステム」はBeacon(ビーコン)を活用した、位置情報とモバイル端末の連携技術。患者のスマートフォンアプリを用いるケースと、Pepperが道案内をしてくれるケースとがある。患者が使用するモバイルアプリは、同日共同プレス発表を行った株式会社アルムの「My Hospital」と連携する。

現在、慈恵医大の外来棟(今年度中には全館)にBeaconが設置されている。来院した患者が、自分がいる現在地と目的地、目的地までの経路を確認することができる仕組みだ。

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スマートフォンアプリによるナビゲーションのイメージ。Beacon(ビーコン)を利用して、位置情報から目的地までの経路を確認できる。歩いている際はナビゲーションは使用できないようにすることで、院内での歩きスマホを防止する。

Pepperを用いた院内ナビゲーションのデモンストレーションでは、目的地を伝えると瞬時にルートを紹介。Microsoft社の「Surface Hub」と連携し、音声説明に加えて実際の歩いた時の景色をリアルに映し出す。検索した情報に関するQRコードを発行できるような仕組みも搭載している。また、車椅子利用者向けのルートなど、バリアフリーにも対応していく。

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Pepperくんに目的地を伝えるジェナ・手塚社長「スターバックスまでの行き方を教えて!」
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Pepperくん「スターバックスですね。案内を開始します」身振りもかわいらしい!
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音声案内だけでなく、Surfaceにルートの景色も映して説明するPepperくん。映像があることで、わかりやすさが格段に上がる。
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道案内だけでなく、オススメメニューまで紹介してくれるホスピタリティ溢れるPepperくん。

株式会社ジェナの手塚社長は「IT、IoTが医療分野でホスピタリティを提供できるシーンはたくさんある。例えば、現在開発中の視覚サポートアプリを使うことにより、色覚患者様の見えにくい色、見えない色を判別するサポートをすることができる。

Pepperを病院に導入したのは、ナビゲーションの目的だけではなく、患者さんとのコミュニケーションを通したホスピタリティの提供も期待できるから。実際に、現在はコミュニケーション中のユーザーの感情の分析も行なっている。今後の展開に期待してほしい。」と語る。

文・ふるたゆうこ