スマホカメラに30秒! 簡単にキモチを“見える化” 社員のメンタルケアに効く健康経営向けサービス

Technology

2017.06.05 Mon.  黒沼由紀子

スマホのカメラに指を当てるだけ。簡単にキモチをはかることができる無料ストレスチェックアプリ『COCOLOLO(ココロ炉)が人気だ。

現在140万ダウンロードを突破。皮膚の色変化をカメラでとらえ「心拍のゆらぎ」を解析。ストレス・リラックスの傾向や疲れ具合などから、キモチを8タイプに分類して“見える化”する。

スマホのカメラに約30秒、指を当てるだけで測定可能
測定結果画面の一例

測るだけに終わらず、ストレス対策に役に立つコラムや、ストレス状態に応じて最適な音楽や電子書籍、スパ等のクーポンをレコメンドしてくれる機能も。音楽を薦め合うなど、SNSのように他者とつながることもできる。

レコメンドされるクーポン例(左)。ユーザー同士でお薦めのコンテンツをやりとりすることもできる(右)

手がけるのは長年、生体センサを活用した人間情報センシング技術を培ってきたWINフロンティア測定精度は専門センサとの比較で80%以上の相関を実現しており、その成果は神戸大学、順天堂大学医学部との研究結果として、学会発表されている。また、1,000万回を超える測定でのビッグデータを活用して、ストレスと行動・曜日・地域との関係や、ストレスとBMIの関係などを解析した結果は、国際医学論文誌でも発表されている。

法人向けのメンタルケアサービスも

COCOLOLO(ココロ炉)を法人向けにアレンジし、健康経営に生かすサービスも展開する予定である。法人向けアプリ内ではCOCOLOLOによるキモチの測定のほか、2015年12月より義務化された厚労省推奨の57問のストレスチェックも可能。測定結果に応じて、オススメのストレス対策が表示されるにとどまらず、オンラインカウンセリングや福利厚生サービスと連携でき、ストレス状態に応じた対策が取りやすい仕組みとなる予定だ。また、人事担当者向けの月次レポートでは、組織のストレス傾向と受検率の把握も可能となる。組織の健康状態、課題点までが見える化される。初期セットアップ費用は5万円(税別)。従業員250人以下では月額¥15,000(税別)~。

自律神経等の測定でメンタル/フィジカル状態を解析

同社はほかにLifescoreという法人向けのメンタルヘルスケアサービスも展開している。最先端の超小型・軽量センサを使用して、自律神経等を測定。1日を通してメンタル・フィジカルの状態を知ることができる。ユーザーはセンサを装着してスタートボタンを押すだけ。センサは小型のため、日常生活の妨げなく測定できる。

測定データはソフトウェアにより自動解析。メンタルコンディションやメンタル/フィジカルのバランス、睡眠や姿勢などについて、医師監修によるレポートが作成される。結果に基づき、日常生活やアクティビティのアドバイスも行ってくれる。

医師監修による解析レポートは10ページにわたる

メンタルに大きな影響を及ぼす自律神経等の測定が可能になっているのは人間情報センシング技術、特にウェアラブルセンシングを強みにする同社だからこそ。監修には順天堂大学医学部 小林弘幸教授が携わっている。昇進時や転勤、異動時など職場環境、人間関係が大きく変化し、自律神経を崩しやすい状況での利用を薦めている。企業のメンタルヘルス対策に導入されているほか、プロアスリートたちにも愛用されているそうだ。サービス価格は¥15,000(税別、送料別、センサのレンタル料込み)。測定期間は任意の1日(24時間)。後日、解析レポートが返却される。

短時間で高精度。企業の支持も大

社員のメンタル状態を短時間でチェックしたいならLifescore Quickというサービスもある。指先の指尖脈波を測定するセンサを使って、約1分間でココロのバランスをチェック。専用のセンサを用いるため、より高精度で、かつ専門的な指標でメンタルコンディションの測定が可能。結果は「ストレス・リラックス度」と「ココロの柔軟性」の2つの指標を用いて表示されるなど、詳細になっている。

測定機器とタブレット

Lifescore Quick結果画面。キモチが指標として表示され、メンタル状態を把握しやすい
ストレスチェック画面例

もちろん、アプリ内で厚生労働省が提示するストレスチェックリストの実施も可能(画像上)。こちらも大企業への導入実績は多数。面談時のコミュニケーションツールとしての活用やリフレッシュルームに設置されるなど好評を得ている。

レンタルで月額¥35,000(税別)~、最低3カ月の利用が条件。販売だと¥270,000(税別)に年間保守料¥20,000(税別、任意)。

「健康経営とストレスチェック義務化の2つの観点から、近年問い合わせが増えています。COCOLOLOの法人版はまだβ版のため、正式導入はこれからになりますが、テスト導入で5社ほど実施中です。現在、企業向けにはLifescore Quickサービスが80%程度を占めております。業種問わず、大手企業から中小企業まで幅広くご利用いただいており、人事の面でも有効活用していただいています。Lifescoreは法人のストレスチェック用途だけでなく様々な企業の商品・サービスのリラックス効果測定ツールとして活用されています(例:寝具メーカー、アロマ、音楽、化粧品、サプリメントなど)」( WINフロンティア株式会社代表取締役社長兼CEO板生研一氏)

「ストレスチェックはしたけど、高ストレス者にどのようなフォローをしたらいいのか分からない」「自己申告ではなく、科学的根拠に基づいてストレス状態を把握したい」。健康経営を巡る企業の戸惑いも様々。アプリを活用して社員のメンタルケアを円滑に行い、企業の健康経営に役立ててほしい。

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